高濃度ビタミンC点滴
高濃度ビタミンC点滴は副作用のない最も人にやさしいがん治療法と言えるでしょう。
標準のがん治療法(手術、抗がん剤投与、放射線療法)を受け、効果が無かった患者様へ、あきらめない最後の治療法としておすすめしたいと考えます。
又がんの再発予防、予後の良好な体調の維持にも有効です。
もうひとつの効用としてビタミンCは、体内で活性酸素を除去し、強力な抗酸化作用を発揮します。そのため、美容面でも健康面でもアンチエイジングが可能になります。
美肌効果や育毛効果、疲労回復、気力アップなどの効果が、多方面より報告されています。
ぜひお試しください。
適応疾患
がん、がんの再発予防、がん発症リスクの軽減、抗がん剤治療や放射線治療による副作用の軽減、ウィルスなどに対する免疫力強化
投与法
それぞれの方の状態に応じ投与量は異なります。
ビタミンC量は、25gから徐々に最適な量まで増量していきます。
各種ビタミン、ミネラル等を調合した高濃度ビタミンC点滴液を1~2時間で点滴投与します。
がん治療の場合、一般的には週2~3回の点滴を行い、効果を確認しながら投与量を調整します。
術後の再発予防では同様の高濃度ビタミンC点滴を、週に1~2回点滴となります。
高濃度ビタミンC点滴の身体に及ぼす効果は?
米国国立衛生研究所(NIH:日本の厚生労働省にあたる公的機関)は、2005年に衝撃的な発表をしました。
「高濃度のアスコルビン酸(ビタミンC)は選択的にがん細胞に対し死滅作用を示し、正常な細胞には活性化作用を示す」というものでした。
この発表は、医学界に大きなインパクトを与えました。
ビタミンCには強力な抗酸化作用があることは既に知られています。
ビタミンCを大量に短時間に体内にいれることで、血中のビタミンC濃度は急速に上昇します。
体内で高濃度になったビタミンCは、細胞周囲において自らが酸化することで強力な抗酸化作用を起こすと同時に、大量の過酸化水素が発生します。
この過酸化水素が、がん細胞に取り込まれ、がんを死滅させます。
一方、正常な細胞はカタラーゼという酵素(細胞を過酸化水素から守る働きのある酵素でがん細胞はこの酵素の活性が低下しています。)により過酸化水素の影響はうけません。つまり、がん細胞に対して選択的に攻撃性が強いことが特徴といえます。
現在、米国国立がん研究所(NIC)、カンザス大学、トーマスジェファーソン大学ほか、日本では東海大学医学部においてがん手術後の再発防止、がん治療の新たな補助療法として治験が進められています。
この高濃度ビタミンC療法は、どの部位の癌にも有効で、他の癌治療(抗ガン剤や放射線療法、手術など)との併用も可能であり、副作用のない癌治療として注目されています。